「冠の行事」出産祝いとは?意味や風習、お祝いの相場などの知識を

お七夜(命名)とは?

お七夜とはその名称の通り七回の夜を迎えた時、すなわち生後七日目に行われる赤ちゃんのための行事です。すでに平安時代から行われていたそう、その当時は医療も発達しておらず食生活も今より貧しかったのですから生まれてすぐに死んでしまってといったことも不思議ではありませんでした。だからこそ無事1週間経ったことを盛大にお祝いしたのです。とは言え現代の7日目と言えば病院を退院したばかりの頃、両家の両親やあるいは夫婦だけでこじんまりとというケースがほとんどです。

お七夜のマナーは?

赤ちゃんはまだまだおっぱいですがお母さんを通じて栄養は行きます。お赤飯や鯛の尾頭付き・お刺身などいわゆるお祝膳をいただくのが一般的です。退院したばかりのママがご馳走を作るのは大変ですから、仕出しを頼んだりパパにお願いしたりでゆったり身体を休めておいてもらうようにします。日本のお祝いですから和食が一般的とはいえ、特に決まってはいません。
赤ちゃんの名前を披露する命名式も大切な儀式、命名書に書いて床の間や神棚に飾るようにします。

お祝いの金額の相場は?

招待するのは両家の両親くらい、皆で食事をするだけの行事ですから祝い膳の費用がかかる程度です。母親の体調もまだ回復していないので、自宅で行われるはずです。仕出し料金として1人当たり1万円程度を包んでいくようにすれば無難です。無事生まれてきたことのお祝いである出産祝いとは別で用意しなければなりません。ママの体調からどちらかの祖父母が仕切ることとなるお七夜、パパがパイプ役となり費用を誰が負担するかも打ち合わせておくことです。