「冠の行事」帯祝いとは?安産祈願のお祝い事!意味や風習は?

帯祝いとは?

妊娠5か月目頃からの安定期時期に行われる安産祈願です。お産が軽い犬にあやかろうと戌の日に行われるため、戌の日のお祝いという呼ばれ方もします。年だけでなく月や日にも割り当てられているので12日ごとに戌の日はあり、なので1ヶ月に2、3日頻度でやってきます。
すでに「古事記」の中でも神功皇后ご懐妊で帯に関する記述もありそれが起源となったという説も、大変古い歴史を持つ行事なのです。宮中儀式でも同じような儀式があり、着帯の儀という名前で呼ばれています。

帯祝いのやり方は?

神社やお寺に参拝してお祓い・祈祷と受けたうえで、岩田帯という名の帯を妊婦の腹に巻くのです。ちょうどお腹が膨らみ始める時期、これからどんどん大きくなっていくお腹を保護するため・そして冷えを予防するためと合理的理由もありますし、岩の様にたくましい子が生まれるようにという願いも込められているのです。妊婦の実家側が岩田帯は贈るのが一般的、さらしの腹帯となっているので毎度巻くのは面倒です。最近では腹巻やパンツタイプのものも販売されています。

 

安産祈願、帯祝いにかかった費用は?

ようやく安定した頃ですからラフすぎない平服での参加で可能、衣装代は特にかかりません。ごく近しいものだけの行事のため、それぞれの両親が参加し3000円から5000円程度包むのが相場です。基本的にお返しはありませんが、せっかく両家が集まる良い機会ですから神社の後はお食事会にというパターンも多いです。神社で祈祷料と腹帯は親持ちでとなると食事代は自分たちでとなるでしょう。昔からの行事ながら、そのあたりは細かくしきたりやルールはありません。