「冠の行事」上棟式とは?マナーや金額は?

上棟式とは?

上棟式というのは、柱や梁、屋根が無事に組み上がったことを祝い工事関係者、特に大工さんに施主が感謝を伝えることを目的としたお祭りです。また、その際にはこの先の工事が無事終わることを祈願してお清めを合わせて行う場合もあります。そのため、憧れのマイホーム建築にあたっては上棟式をやりたいと考える方も多いかもしれません。しかし、正式に行うと費用負担が割と大きくなりがちです。それゆえに、近年ではやったとしても略式で済ます場合が増えていると言われています。

上棟式のマナーは?

上棟式に参加するにあたっては、堅苦しく考える必要はありません。施主であったとしても服装に関する決まりも特にありませんが、お祝いの「儀式」であることを踏まえてフォーマルな服装で参加する人が多いと言われています。ただ、礼服ではなく男性の場合スーツやジャケットを着てネクタイを締めるレベルで十分です。一方で、当日は写真撮影や近所へのあいさつの機会があるので身だしなみを整えておくに越したことはありません。しっかり事前準備をしてのぞみましょう。

お祝い品&金額の相場は?

上棟式にかかる費用は簡易的なものであっても10万円ほどかかります。その主な支出はお供えや祝儀、宴会などの飲食費です。米や塩、酒などのお供え物は、セットで販売されているものを活用すれば1万円程度におさまります。また、ご祝儀は相場が地域によって大きく異なりますが、一般的に棟梁や現場監督に1から3万円、職人やそのほかの関係者には数千円から1万円程、さらにご祝儀と一緒に渡す引き出物については数千円程度が相場と言われています。なお、仕出し弁当を用意する場合もあれば乾き物やお菓子、飲み物だけの場合もあるので飲食費は場合によるところが大きい部分です。予算に合わせた計画を心がけましょう。