「冠の行事」地鎮祭(新築)とは?マナーや金額は?

地鎮祭とは?

地鎮祭は土地を護る神を祀って、土地を使用することの許しを得るために古くから行われている儀式です。現代では、土木建築工事を始めるにあたり、作業中の安全を祈願するために行われていることで知られており、住宅やビルなどの新築時には完成した建物の繁栄を願う目的でも行われます。
地鎮祭には神式と仏式がありますが、前者が選択されることが非常に多いです。神式では開式から閉式までの間に、修祓・降神・献饌・祝詞の奏上・清祓・地鎮・玉串拝礼・撤饌・昇神の9つの儀式が行われます。閉式後には直会と呼ばれる、参列者でお供え物や主催者が提供した飲食物を食べる行事が催されることもあります。

地鎮祭のマナーは?

地鎮祭に参列する場合は、フォーマルな服装で臨むのがマナーとされています。住宅の新築時のような比較的小規模な工事だと、普段着でも問題ない場合がありますが、儀式の性質上派手な服装は慎むべきです。
儀式の準備は大部分が工事関係者や神職が行ってくれるので、施主は彼らとの打ち合わせで決めたことにしたがって行動すれば、特に大きなトラブルが起こることはありません。祭壇にあげるお供え物や直会を行う場合の飲食物の準備、儀式終了後の近隣住民のあいさつ回りは忘れないようにしましょう。

お祝い品&金額の相場は?

地鎮祭に参列した経験があまり無い人だと、お祝いを持っていくべきかどうかは悩みどころです。しかし、地鎮祭ではまだお祝いの品物を用意する必要はありません。なぜなら、この儀式は神様にこれから工事を行う土地を使う許しを得るためのものであり、作業はまだ手つかずだからです。お祝いの品物は、建物の竣工後に用意しましょう。
一方、地鎮祭を主催する側は、式場や祭壇などを用意するための費用を用意しなければなりませんが、これは施工業者から請求される費用の中に含まれていることが多いです。ただし、あいさつ回りの際に住民に渡す品物や業者への祝儀などにかかる費用はこの中に含まれておらず、自分で用意する必要があります。