喪主は誰が務めるの?

喪主を務めるのは基本的に故人の血縁者で、候補の一番に挙げられるのは配偶者です。そしてそこから男性の子、女性の子と続きます。もし故人に配偶者や子どもがいない場合は、両親・兄弟の順番で務めることもあります。
ただこれはあくまでも一般的な順番なので、必ずそれに従わなければならないというわけではありません。したがって慣れているなど相応しい人がいれば、その人が務めても良いです。血縁者に喪主を務められそうな人がいない時は、知人が担うこともあります。また葬儀会社の中には、代行契約を用意しているところもあります。

決め方や役割は?

故人との関係で特に問題がなく一般的な間柄だった場合は、そのまま順番通りに決めて問題ないでしょう。ただ喪主というのは葬儀会社やお寺とのやり取りを始めとして、葬儀に呼ぶ人への連絡や役所への手続きなど、やらなければならないことがたくさんあります。さらに香典のや式場の利用料といったお金の管理も役割の内です。
もちろん兄妹などのサポートを受けて負担を減らせますが、中心となるのはあくまでも喪主なので、体力・精神力が十分でないと務めるのは大変です。特に故人が高齢で亡くなった場合だと、配偶者も同様に高齢である可能性が高いです。そんな時は余裕のある子どもが務めた方が良いでしょう。

注意点は?

喪主を務める人の服装は、特に和洋のどちらでも問題になることは少ないです。ただ宗教や地域によってしっかりと決まっている場合もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
そして喪主は挨拶をしなければならない場面が数多くあります。出棺時や食事の際は大勢の前で、故人の略歴や人柄に触れながら、残された人にも触れることが多いです。また葬儀会社やお寺にもしっかりとしてお礼を伝える必要があります。いずれもあまり普段から使うような言葉ではない固い言葉が求められるため、どのようなことを言うのか、ひと通り想定しておいた方が良いでしょう。