葬儀のマナーについて

葬儀に参列した際に気をつけるマナーは色々ありますが、なかでも気をつけるべきマナーとして焼香が挙げられます。焼香は仏式の葬儀で行われる作法で、「焚香」とも呼ばれており、立ったまま行う立礼や座ったまま行う座礼、自分の席で細かくした香抹香をつまんで香炉に落とす廻し焼香など方法は多種多様ですが、立礼が一般的です。
立礼での焼香のやり方はまず遺族が焼香台へ向かい、次に参列者が順番に赴きます。台に立つ前に遺族と僧侶に頭を下げ、台の前に赴いたら祭壇に飾られた遺影に合掌もしくは一礼し、その後抹香をつまんで香炉に落とします。あとは遺族へ再び頭を下げ、席に戻るだけです。

服装は?

葬儀に赴く男性の服装はブラックスーツ、女性の服装はアンサンブルか黒無地のワンピースかのどちらかです。ちなみに子供の喪服は制服となっています。男性用のブラックスーツはビジネススーツとは根本的に異なっており、たとえ黒一色でも着用はお勧めできないです。
女性は喪服以外にも黒色のタイツや光沢のないパンプスなど、身だしなみで気をつける点が多々あります。鞄は小さめで、尚且つ派手でない代物を選び、アクセサリーは真珠やオニキス、髪の毛は低く結わなくてはならないです。また日常使いしているような色物、殺生のイメージが強い動物の革を用いた小物はマナー違反となっています。

挨拶の仕方や香典について

挨拶の仕方は葬儀のスタイルによって異なっており、仏式なら「この度は、心からお悔やみ申し上げます」、神道式なら「御安霊の安らかならんことをお祈りします」といった具合です。ただし同じ仏式でも、宗派で使ってはいけない言葉があるので用心しなくてはなりません。そうでなくても、死や再来を彷彿させる言葉はタブーです。
香典は参列者と故人の関係によって金額が変わり、親なら10万円、友人や職場の人間なら5000円から1万円となります。不祝儀袋もまた葬儀をする宗教で違うので、用心です。お札は新札ではないものを香典袋に裏向きで入れ、薄い墨で「御霊前」と書いたら、袱紗に包んで会場まで持参します。あとは渡すタイミングになったら袱紗から取り出し、相手から見て正面向きに渡すだけです。