墓石とはそもそも何?

墓石はお墓の目印に使う石材の総称で、墓碑と呼ばれることもあります。お墓を作る風習が伝わり始めたころは、短に石を置いて目印にしていたり故人の名前や享年を石碑に彫り付けたものなどもあったといいます。ちなみに、最近は樹木葬と呼ぶ自然葬のお墓に注目が集まり始めているようですが、樹木葬の場合はお花や樹木などがお墓の目印です。なお、墓石は数段を積み重ねて構成されているのが特徴で、一番上にある名前などが彫り込まれているものが棹石、その下側にあるのが上台、中台や芝台などの4段構造になっていて、これらの地下に遺骨を保管するカロートと呼ぶスペースが設けてあります。

墓石の値段

お墓の値段となると、墓地や霊園がある地域に応じて様々ですが、墓地代を除いた墓石の平均価格は114.3万円といわれています。80万円未満は全体の34.1%、80万円~120万円が32.2%、120万円~200万円未満が23.2%といわれており、120万円未満の価格帯が全体の約6割を占めていることがわかります。なお、墓石は地域により平均価格に違いがあり、九州などでは平均価格が222万円・中国地方では151万円・北海道では133万円・東京など1都3県では170万円など、地域により平均価格に違いがあります。

墓石の形「和形・洋型・デザイン」といった種類について

墓石と聞いたとき、長方形の立体的なものをイメージされる人は多いかと思われますが、これは日本の中で最も多い和形のデザインで、和形には球形や三角形などいくつかの異なる形の石材を組み合わせた五輪塔や彼岸の世界を表現しているといわれている蓮華付石碑、座布団を敷いた形のスリン付石碑などがあります。洋型のデザインも日本国内の墓地で見かけることが多くありますが、オルガン型やストレート型、プレート型などがあり和形と比べると横方向に広がっているものが多くみられます。さらに、日本の墓石と比べると石材の種類に幅があることや全体的に墓石の高さが低めになっているなどの特徴を持ちます。