シニアの食事・高齢者が取りたい栄養は?や食べやすい食事は?

在宅介護を受ける高齢者の6割が低栄養傾向にある

自宅に介護ヘルパーが来てくれることは非常に有難いことではありますが、在宅介護を選択している家庭の多くが悩んでいることがあります。それは、介護を受けている父親や母親が十分な栄養をとれていない状態のことです。なぜそのような状態になるのかと言うと、人が作った料理を嫌ってしまい殆ど残してしまう高齢者がいることや、好き嫌いが激しくて全く口にしてくれないケースがあるからだと言います。
これは介護ヘルパーの問題だけではなく、介護を受けている側にも大きな問題があるので、よく話し合いながら対策を練っていかなければならないでしょう。

高齢者が食べやすい食品・食べにくい食品

咀嚼する力が極端に落ちている高齢者の方には、十分な食事を行うことが困難な場合があります。また、手に力を入れることができず、ちょっとでも重たいと感じる食器を出された場合には、器用に扱うことができずに食事自体をやめてしまうことがあるでしょう。
高齢者の方は指を起用に動かすことができなくなっていることが多いため、できれば食事の際にはお箸ではなくスプーンを渡すようにすると喜ばれます。さらに、重たいどんぶりや陶器のお皿を使用するのではなく、かなり軽量なプラスチック製の食器や紙皿に変更することも大切です。

口から食べることが大事

重度の認知症を患っていたり自由に身体を動かすことができない高齢者以外には、なるべく口から食べ物を摂取してもらった方が健康的でいられます。とても当たり前のことではありますが、咀嚼する力が無くなってくると点滴やチューブを利用した食事しかできなくなってしまうことがあるため、普段からしっかりと歯を使って噛む習慣を付けさせることが大切です。
また、何回も丁寧に咀嚼を行っていると、脳に良い刺激となって老化防止に繋げることもできるのでよく覚えていきましょう。